様々な作用を１剤で持っている。「１剤で何倍かお得な」抗うつ薬となっています。SSRIと同じセロトニンの再取り込み阻害作用に加えて、
セロトニン１A,３,７受容体に作用してモノアミン系（セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン）ヒスタミン、さらにはアセチルコリン作動性ニューロンの働きを強める、
というユニークな作用を持ちます。
　既存の抗うつ薬には様々な薬理作用が知られていますが、なかでも「最強」と言われているのがSNRIであるサインバルタに、NaSSaであるリフレックスを組み合わせた
「カリフォルニア。ロケット」と呼ばれているものです。これは、セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害によりシナプス間隙の両者の濃度を上げ、
ノルアドレナリンα２とセロトニン、２，３受容体に働き両者の働きを高めるというduaruactionにより高い抗うつ効果を狙っています。トリンテックスは、一剤で
セロトニン再取り込み部位、などの複数の部位に働くことで、カリフォルニアロケットと似た作用が期待されます。
　これまでサインバルタが、セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み作用の強さから単剤では最強と考えて品用してきましたが、「ナチュラルな」トリンテックス
の効き方も捨てがたいものです。
（横浜院長のひとりごと）トリンテック感想ブログ