気分障害、不安障害、強迫性障害なだで、不登校になった学童に釣藤鈎が著効した症例を報告した。
釣藤鈎は脳内神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンを増強する作用に
よって治療効果を発揮する。釣藤鈎にはin vivo の研究でセロトニン作用のあることが報告されて
いるが、臨床的に実証されている報告は見当たらない。この臨床的報告は本邦初のものである。
日本のうつ病学会のうつ病治療のガイドラインでは、SSRI,SNRI,NASSAなどの新規の抗うつ剤が第
一選択で推奨されている。