強迫性障害の治療には抗うつ薬では選択的セロトニン再取り込み阻害薬と行動療法では暴露反応妨害法が推奨されている

 強迫性障害は、不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神障害の一種である。強迫性sペクトラム障害(自閉症、アスペルガー症候群、チック、抜毛症、皮膚むしり症、自傷行為、摂食障害、依存症など)として、同様の症状を生み出す複数の疾患の基盤にある連続性に注目されている。20歳以下に発症することが多く、治療には難渋することが多い。強迫性障害の症状は、強迫観念からなる。不潔恐怖、洗浄強迫、確認行為、加害恐怖、被害恐怖、疾病恐怖、不完全恐怖などがある。
 この強迫性障害の治療に最近、漢方薬の生薬であるチョウトウコウ(釣藤鈎)にあるらしいセロトニン作用が有効であることが注目されている。今後の研究を期待したい。