小学生低学年「心身症」に漢方煎じ薬が著効

「小学生低学年心身症」
3か月前頃、かぜをひいて、熱が出ていた。その後から「ふらふらして、まっすぐ歩けない」「見るものが小さく見える」
その他、副tるう、共通、不安、うつ気分、疲れやすい、怖い夢をみるなどがあった」

大学病院の小児科で脳波などの検査を受けたが異状なし。デパケン2錠を処方されたが改善がみられなかった。
漢方治療を求めて受診した。

中肉やや痩せ気味。舌は淡紅,脈は平、腹力やや実。母親に依存的な態度がみられた。
柴胡加竜骨牡蛎湯の煎じ薬を二分の一量に釣藤鈎、茯苓,蒼朮を加えて処方した。
2週間以内に著明に改善した。「小さく見える」、「ふらふらする」などはほとんどなくなり、腹痛も軽快して、食欲も増進した。
大学の小児科、精神科へも通院しているが、漢方薬がよく効いているので、続けるように言われている。

柴胡加竜骨牡蛎湯に抑肝散と苓桂朮甘湯を加味した煎じ薬が小児の心身症に有効であった。