ADHD(注意欠如、多動性)に漢方薬は

 ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)は「不注意」と「多動、衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつです。
ADHDを物小児は家庭、学校生活で様々な困難をきたすため、環境や行動への介入や薬物療法が
試みられています。
 ADHDの診断
「ADHD]の診断基準」
1.「不注意8活動に集中できない、気が散りやすい、物をなくしやすい、順序だてて取り組めないなどの))」と
 「多動、衝動性(じっとしていられない、静かに遊べない、待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまう)」が同程度の年齢の発達水準に比べてより頻繁に強く認められること
2.症状のいくつかが12歳以前より認められること
3.その症状が、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中におこるものではなく、他の精神疾患ではうまく説明されないこと
「ADHDの治療」
1.環境への介入
2.行動療法
3.漢方薬
「神経伝達物質の関与」
ドーパミンとノルアドレナリンの低下が関与しています。
「補血薬」(消耗した血を補う)地黄、当帰、芍薬、酸棗仁、竜眼育
「理気薬」(精神的ストレスを緩和することで肝血の消耗を抑える)柴胡、枳実、陳皮、半夏,厚朴、香附子
その他、黄連、オウゴン、竜骨、牡蛎も有効なことがあります。
特に、セロトニン作用を有するチョウトウコウ(釣藤鈎)が期待されます。